岐阜県高山市のとあるスキー場の麓に工房を構える
ウッドターナー／三輪泰季さんに展示の相談をしたのは1年以上前のこと。
ついに十方でご紹介できる日がやって参りました。

三輪さんが素材として用いるのは、欠け、虫食い、雨水による腐食など、
どこか欠陥のある木材。 そして、通常の木工では避けるはずの芯の部分を
削り出し、伸縮・膨張・割れ、といった「木の動き」を利用して、
潜在的な個性を引き出していきます。

その技のせいなのか、それとも挑戦的で大胆不敵な作家の性格が
そうさせるのか、じっと見つめていると「木が生きている・・・」
そんな不思議な感覚が沸き起こってきます。

価値観を揺さぶるような力強い作品を是非ご覧ください。

WOOD TURNER：三輪 泰季

1983年 広島県生まれ
大学で建築デザインを学んだのち、造園の世界に入る
2012年には飛騨高山で木工の道へ。その後、ウッドターニングを独学で学ぶ
2016年にウッドターナーとして独立
現在はホテルエントランスのアート作品や都内某有名インテリアショップなどで展示会を行う